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ただのメモ帳

   
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「艦隊これくしょん -艦これ- 陽炎、抜錨します!」が良ノベライズだった
純粋な小説として見ると特にひねりのないベタな話という印象で終わってしまうかもしれないけど
「ゲームのノベライズ」としてはかなり出来が良かったと思う。
この手の小説ほとんど読んだ事ないんですがこんぐらいのクオリティが普通なんですかね…だとしたらもっと手を出すべきかなぁ。


読書メーターにもレビュー書いたけど文字数足りなかったんで
良かったと思ったところを思いつくかぎりあげてみる。


(1)ゲームでしか通用しなさそうな設定を違和感なく小説に変換している
いかにもゲーム的なぶっとんだ設定を上手く小説にとりこんで、違和感なく自然に描いてる。
他にも「あのゲームのシステムをこう解釈するのかぁ」と感心することがしばしば。
若干無理矢理な部分もあるけどファンタジー小説だからと許容できる範囲内。

(2)ゲームで描かれてない部分の補完が上手い
原作が設定やストーリーがほとんど存在しないゲームなのでプレイしていていつも「この女の子達どうやって戦ってるんだろ…」「戦ってない時は何やってんだろ…」「入渠って具体的にどういう事するんだろ…」「そもそも人間なの?いつの時代なの?」とモヤモヤしてた。
この小説ではゲームでは描かれてないキャラの日常生活や背負ってる武装や所属する軍隊のシステムが納得いく形で説明されており、満足度高かった。
描写が細かいのでリアリティや説得力もある。
(もちろんこれは作者独自の設定であり、原作ゲームの公式設定という訳ではないと思う。それをわかった上で読んでも一つの「ありえそうな解釈」として楽しめた)

(3)キャラに好感持てる
主人公の陽炎はストレートに感情が強く出る人間味の強い子で、それでいて有能で真面目で仲間思いな所もあるので見てて気持ちがいい。
こういう積極的に自分から動く主人公はストレスがたまらない。
他の5人の主要キャラも一見癖が強かったり性格悪いように見えてもみんな根は良い子なので安心して読める。

(4)不思議なパワーで覚醒したりしない
ゲーム中でステータスが弱く設定されてるキャラが友情パワーで奇跡が起きて強い敵倒しちゃったとか、そんな事は絶対起こらない。
各自自分のやれることを精一杯やるだけ。
ファンタジー度は割と薄めで、結構地に足ついててリアリティがある。

(5)暗い部分もちゃんと描く
色々事情があって、メインの女の子達が罵りあったり殴りあったりするシーンがある。
この辺は逆に嫌いな人も多そうだけど、個人的には女の子カワイイだけで終わることなくしっかり青臭い成長物語を描こうとしてるように感じて好感もてた。

(6)ファンコミュニティ内の二次創作テンプレにあまり影響されてない
まぁ一応あるにはあるんだけど、小ネタがさらっとでてくる程度だったのでそんなに気にならなかった(公式アンソロ漫画が安易な二次創作テンプレの焼き直しが多いと聞いてたので読む前は不安だった)
ゲーム内でキャラ立ちがイマイチなキャラも作者が自分の力でアレンジしてキャラ立てしている。

(7)やりすぎないミリタリーネタ
作者がミリオタなので(※あとがきでそう述べている)ゲーム中に登場しないミリタリー用語も小説内に頻繁に登場する。
でも過剰に出しすぎないし出してもちゃんと意味を説明してるので、ミリタリー関係の知識がさっぱりない私でも気にならなかった。

(8)コメディ要素もアリ
本筋にギスギスした展開がある小説なんだけど、軽いノリのコメディもちょくちょく入るおかげで肩の力を抜いて読めた。

(9)挿絵が良い
カラーも白黒も綺麗で繊細だし、女の子がみんな可愛い。
欲を言えば戦闘シーンの挿絵も欲しかったけどバトル系のイラストレーターではなさそうなので難しそうかな。

(10)人気に左右されないキャラの選び方に好感持てる
メインの6人はどのキャラも今まで公式グッズがほとんど発売されたことのない駆逐艦キャラ。
そういった埋もれてるキャラを掘り下げてるのが新鮮だった。
(でも脇役キャラは定番人気キャラが多い)

(11)小説とゲーム中でキャラがそんなにかけ離れてない
1人につきセリフが20個ぐらいしかないゲームなんで小説版のオリジナルキャラ付けもあるんだけど別人に見えるぐらいかけ離れてはいなかったと思う。
(一見「ゲームとキャラ違うー?!」と思っても後から事情説明があって「ああ、やっぱ○○だ」と思ったり)

高雄の扱いが気に入らないと言ってる人が多いけどそもそも出番が少ないモブキャラなのでよくわからんかった。あとでもう一度読んでみよう。


逆に惜しいと感じた点は以下

・意外性のないストーリー
良く言えば王道だが、ひねりがなく先が読めてしまう
原作ゲームが好きでもっと世界観やキャラを掘り下げたものを見たいという人向けで、インパクトのあるストーリーを楽しみたい人向けではない

・提督
面白いキャラではあるんだけど、賛否両論だろうなぁ…。
実際のゲームプレイヤーの分身のようなデフォルメの強いヘタレ提督と、地に足ついた真面目な青春物語がいまいちかみ合ってない気がした。

・妖精さんが一切でてこない
でもファンタジー度が強くなる上戦闘時の説明文がゴチャゴチャしてしまいそうなので、出さなくて正解だった気もする。

・キャラの日常がものたりない
どちらかというとストーリー重視の小説なんで仕方ないけど、萌え要素が物足りないと感じたキャラもいた。

・軍隊の規則破りすぎな気がする
一巻だけならいいけど二巻以降もこれの繰り返しで毎回重い罰もなく許されるとちょっとなぁ…。



二巻以降は毎巻一巻と同じ設定で違うキャラと部隊にスポットをあてた話を読みたいと思った。
アニメ版もそんな感じでお願いしたい。
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